研究課題/領域番号 |
17K09173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
宮内 博幸 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (90784025)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | パッシブサンプラ- / 繊維状活性炭 / ばく露濃度測定 / リスクアセスメント / 作業環境測定 / 透過速度 / 化学防護手袋 / 化学防護服 / ACF / 透過試験 / 個人ばく露測定 / 拡散型サンプラ- / 個人サンプラ- / 個人曝露濃度測定 / ウェアラブルデバイス / 有害化学物質 |
研究成果の概要 |
本研究では個人曝露測定用の操作しやすくかつ低コストである有機溶剤蒸気用のシート状拡散型サンプラーの開発を試みた。Sampling Rateは4.5ng/(ppm・min)(1.2ml/min)となった。トルエンを測定対象物質として検討した結果、添加回収率は94%以上、20 ppm(TLV-TWA)のトルエン蒸気を4時間捕集後、9日間の保存後の回収率は4℃で98.4%と良好だった。応用研究として、一般的に使用されている作業服や防護服等に、本サンプラ-を内外に貼り付けて測定し、実際の有機溶剤取扱い作業時における防護性能を評価する方法を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
作業者が曝露する化学物質濃度を把握することは、化学物質による健康障害の防止として重要である。しかし、この測定機器である拡散型サンプラーは、クリップやピンを使用して作業者の襟元に装着するものが多く、実際の製造現場では落下や製品への混入、ピンによる針刺し事故のリスクもあった。開発した本サンプラ―はシート状のためこのリスクは無い。また、使用されている防護手袋や防護衣の防護性能評価に使用可能なため、働く方々の健康障害防止に大きく寄与する。
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