研究課題
基盤研究(C)
県内2施設で65歳以上の悪性リンパ腫の患者を前向きに登録し、簡便に測定可能な客観的フレイル指標の探索的研究を実施した。高齢者評価表および筋肉量測定に加えて、血清検査値を用いた評価を実施した。登録症例数は60症例、年齢平均74.3歳(65-86歳)で、中断または死亡をイベントとして無イベント生存率に寄与する因子について解析を行った。単変量解析では、eGFRcr-eGFRcys、血清アルブミン値、PS0で有意差が認められたが、筋肉量(腸腰筋体積/体表面積)やCGAスコアには有意差を認めなかった。治療前の血清eGFRcys-eGFRcr値は、フレイリティ評価に有用である可能性が示唆された。
抗癌剤治療により利益を受ける高齢がん患者(フィット)と、そうでない患者(フレイル)を抗癌剤治療開始前に評価することは安全で質の高い医療を提供するために重要である。今回、抗癌剤治療を受けて、副作用等で治療を予定通りに実施できなかったり、死亡するなどしたフレイルと思われる高齢悪性リンパ腫患者を治療前に評価する指標として血清シスタチンC値が有用であることを示唆する所見を得た。少数例の解析であり、より多数例での検討が望ましい。
すべて 2021 2020 2019
すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件)
International Journal of Hematology
巻: 113 号: 4 ページ: 592-599
10.1007/s12185-020-03035-0
Blood Advances
巻: 5 号: 4 ページ: 984-993
10.1182/bloodadvances.2020002567
Internal Medicine
巻: 59 号: 9 ページ: 1203-1209
10.2169/internalmedicine.4054-19
130007839440
巻: 111 号: 1 ページ: 155-158
10.1007/s12185-019-02780-1
British Journal of Haematology
巻: 192 号: 3 ページ: 531-541
10.1111/bjh.16878
巻: 113 号: 1 ページ: 73-80
10.1007/s12185-020-03008-3
Eur J Haematol.
巻: 104 ページ: 526-537
Cancers
巻: 12 ページ: 363-363
Acta Haematol.
巻: 141 ページ: 135-137
Ann Hematol.
巻: 98 ページ: 131-142
Br J Haematol.
巻: 184 ページ: 570-577
Int J Hematol.
巻: 109 ページ: 91-97