研究課題/領域番号 |
17K09243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
村松 康和 酪農学園大学, 獣医学群, 教授 (50254701)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 獣医公衆衛生 / ヒューマン・アニマルボンド / 口腔内細菌叢 / 口腔内細菌 / 人獣共通感染症細菌 / リスクマネジメント |
研究成果の概要 |
飼い主口腔内細菌叢とイヌ口腔内細菌叢に関する分析により、飼い主は犬飼育歴のない人と比べ、イヌとの共通細菌が微増する事が分かった。飼い主‐イヌの1ペアでStaphylococcus schleiferiが同定された。飼い主の口腔内細菌叢は犬飼育歴のない人と比較して多様で、飼い主‐イヌ間の細菌伝播が示唆された。本調査においてもイヌ口腔内から人獣共通感染症細菌Bergeyella zoohelcumが検出された。一時的な接触にとどまるアニマルセラピー対象者の口腔内へセラピー犬から細菌伝播が起こる可能性は低いが、免疫力低下者が対象となる点を踏まえ、アニマルセラピーにおいては十分な衛生指導が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会の進行に伴い需要が増加しているアニマルセラピーの中心的存在であり、人間社会で最も身近な伴侶動物である犬口腔内由来の感染症起因細菌を対象として、その分布状況とヒト口腔内細菌叢との関連性を明らかにした。口腔内細菌叢は人の健康と密接にかかわることから、高齢化社会におけるQuality of lifeの維持向上に果たす役割は大きい。本調査結果によって、一時的な接触にとどまるアニマルセラピー対象者の口腔内へセラピードッグから細菌伝播が起こるリスクは低いことが示された。一方、免疫力の低下したヒトが主たる対象者であることから、アニマルセラピーにおける十分な衛生指導を行う必要性がある。
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