研究課題/領域番号 |
17K09262
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
矢島 大介 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (60451754)
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研究分担者 |
斉藤 久子 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (10292674)
猪口 剛 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (20572580)
安部 寛子 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (40707204)
山岸 由和 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (50834470)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 骨からの薬物検出 / 骨からの薬物分析 / 法医学 / 法中毒学 |
研究成果の概要 |
本研究では骨からの薬物分析法を検討し、その検出頻度や検出薬物を調査した。その結果、骨試料を微細化後、アセトニトリル/水抽出+塩化ナトリウム塩析法で常温10分間の超音波処理を行いその上清を分取、この抽出操作を3-4回行うと骨試料から十分に薬物が抽出されることが分かった。また、当機関等で扱った白骨事例を分析した結果、その約16%で薬物が検出され、それらは向精神薬や高血圧治療薬、解熱鎮痛剤、糖尿病治療薬などであった。骨試料から薬物を抽出する方法及び白骨事例での薬物検出頻度を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨からの薬物分析方法は確立されておらず、また白骨事例における薬物検出頻度等の統計もない。本研究では骨からの薬物分析法を検討し、その検出頻度や検出薬物を調査した。骨からの薬物の抽出はアセトニトリル/水を用いた一般的な抽出方法で行うことができ、これを数回繰り返せば骨に含まれる薬物のほぼ全量が抽出可能であることが分かった。当機関で扱った白骨事例ではその約16%で薬物が検出され、それらは向精神薬や高血圧治療薬、解熱鎮痛剤、糖尿病治療薬などであった。白骨事例でも薬物検査を行うことは有用で、それにより死亡直前の身体状況を推測することができる可能性があることが示唆された。
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