研究課題/領域番号 |
17K09271
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
新谷 香 (石田香) 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50345047)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 心不全 / 心筋梗塞 / カルパイン / 虚血再灌流 / TGF-β1 / リモデリング / 急性心筋梗塞 / 心室リモデリング / ペントラキシン3 / 線維化 |
研究成果の概要 |
心筋梗塞後の組織線維化を特徴とする心室リモデリングの機序を解明するため、タンパク質分解酵素であるカルパインと線維化誘導因子であるtransforming growth factor(TGF)-β1の関係についてラット心筋梗塞モデルを用いて検討した。カルパインは心筋梗塞後早期に心臓血管の平滑筋で活性化しており、TGF-β1の発現を誘導していた。カルパインはTGF-β1の発現を抑制するmiRNA-133aの量を低下させた。以上の結果から、カルパインがmiRNAを調節してTGF-β1を介した組織線維化を誘導するという新しい役割を持つ可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心不全は罹患率が高く、突然死を引き起こすこともある。心不全は心筋梗塞後に発症することが多く、その機序を明らかにすることは治療や予防に重要である。本研究では心筋梗塞後に活性化するタンパク質分解酵素カルパインが心筋梗塞後の心不全発症にどのように関与しているかを動物モデルを用いて検討した。その結果、カルパインはタンパク質の発現量を制御するmiRNAの量を調節し、TGF-β1という心筋線維化を引き起こす因子を増加させるという、これまで知られていなかった新しい役割を見出した。
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