研究課題/領域番号 |
17K09275
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
高宮 正隆 岩手医科大学, 医学部, 講師 (30364334)
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研究分担者 |
三枝 聖 岩手医科大学, 教養教育センター, 講師 (30398490)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 低体温症 / DNA microarray法 / 免疫組織化学 / 対応分析 / 法医解剖 / DNAマイクロアレイ |
研究成果の概要 |
マウス低体温症モデルのDNAマイクロアレイ解析で抽出された低体温症マーカー候補について、ヒト剖検例組織での発現動態を免疫組織化学的に検索し、実務応用の可能性を検討する。またマウス低体温症モデルのDNA マイクロアレイデータを対応分析し各臓器と各遺伝子の相関関係を考察する。 マウスデータを用いた対応分析では「上昇遺伝子・減少遺伝子とも心臓、肺、肝臓、副腎、腎臓の病態に関与していること」などが示唆された。ヒト組織の免疫組織化学的検討では肺、副腎においてマウス実験で得られた低体温症マーカー候補が有用であることを示唆する所見を得ており、作業を継続中である。また随時、症例の追加を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの低体温症指標は非特異的なものが多い。分子生物学的が急速に進展している今日、新規手技の導入を積極的に進め、新規マーカーの検出を試みることが求められる。本研究は低体温症診断の進展に大きく貢献するものと考えられる。なお本研究は低体温症DNAマイクロアレイデータの実務応用への展開であるが、大規模遺伝子検索の適用は低体温症には限らない。DNAマイクロアレイを用い、低体温症以外の様々な病態における大容量遺伝子データを得ることは可能である。本研究により大規模遺伝子解析からの法医実務への応用の道が切り開かれれば、将来、他の病態における法医学的なバイオマーカー検索が急速に進展するものと考えられる。
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