研究課題/領域番号 |
17K09342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小野 尚子 北海道大学, 大学病院, 講師 (60431376)
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研究分担者 |
大西 俊介 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (10443475)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 食道がん / 内視鏡的粘膜下層剥離術 / 食道狭窄 / 間葉系幹細胞 / 羊膜 |
研究成果の概要 |
近年の内視鏡治療技術の進歩により、食道がん患者に対して低侵襲の治療法が提供できる時代になってきた。しかしながら、内視鏡的に広範囲に切除すると、合併症として狭窄が高頻度に生じることが明らかになってきため、新規治療法の開発がのぞまれている。本研究では、羊膜由来間葉系幹細胞の炎症抑制作用に着目し、その培養上清が食道内視鏡的粘膜下層切除術 (ESD)後の狭窄に有効かどうかをブタで検討した。その結果、培養上清の経口投与によってESD後急性期の炎症を抑制することにより、線維芽細胞の活性化を抑制して狭窄を予防することが明らかとなった。引き続き、食道狭窄に対するバルーン拡張後の再狭窄の予防効果を検討している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内視鏡で切除可能な早期食道がんについて、切除後の食道狭窄の予防が患者のQOLの維持に重要であり、新規治療法の開発がのぞまれている。本研究では、再生医療材料として注目されている羊膜由来間葉系幹細胞に着目し、その培養上清を飲むことで食道狭窄を予防できることをブタの実験で明らかにした。今後、培養上清に含まれる重要な因子を同定し、そのメカニズムについて明らかにして、臨床応用めざして準備を進めていく。
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