研究課題/領域番号 |
17K09344
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
武田 宏司 北海道大学, 薬学研究院, 教授 (60261294)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | グレリン受容体 / 消化器癌 / PLA2G16 |
研究成果の概要 |
消化器がんに発現しているグレリン受容体(GHS-R1a)の意義を明らかにするため、GHS-R1aと相互作用する細胞内分子をyeast two-hybrid法にて探索した。その結果、Rasの機能を負に制御する分子として報告されている PLA2G16(HRASLS3 / HRSL3 / HREV107 H-Rev107 / AdPLA)がGHS-R1aのC末端部分と結合することを見出した。さらに、GHS-R1aがPLA2G16のホスホリパーゼA2活性を抑制することを明らかにした。GHS-R1aは、PLA2G16の制御を介して消化器がん細胞の機能に影響を与える可能性が示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで不明確であった消化器癌細胞におけるグレリン受容体の機能制御を明らかにし たものである。本研究をさらに展開することにより、グレリンによる癌増殖経路を細胞選択的に遮断する方法を 見出すことが期待できる。また、グレリン受容体作動薬を臨床応用する際、これまで懸念されてきたような癌細胞増殖への影響を排除して、このクラスの薬剤を臨床現場で安全に使用できる理論的基盤を構築できる可能性がある。
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