研究課題/領域番号 |
17K09345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
飯島 克則 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (60375003)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔内細菌叢 / 食道癌 / 食道腺がん / 食道扁平上皮がん / 次世代シークエンサー / 上部消化管学 |
研究成果の概要 |
食道扁平上皮癌患者10名、健常コントロール10名から唾液を採取し、唾液中の細菌叢解析を行った。主な属レベルで比較では、コントロールに比較して食道癌患者において、Veillonella、Neisseriaが低い傾向であった。Neisseriaは、アセトアルデヒド産生能が高い代表的な細菌であることが知られている。飲酒後のアセトアルデヒド暴露が、食道癌の要因の一つ考えられていることから、今回の食道癌患者でNeisseriaの検出割合が少ない結果は、予想外であった。このことから、口腔内細菌叢と癌との関連を明らかにするには、多くの症例から唾液サンプルを採取し、細菌叢全体での更なる解析が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食道癌は、飲酒歴と強く関連しますが、アルコール自体には発癌作用はなく、アルコールが体内で分解される過程で生じるアセトアルデヒドに発癌作用があります。飲酒後のアセトアルデヒド生成は、遺伝的体質、口腔内細菌によって影響を受けることが知られています。今回の研究をもとに食道癌発生とかかわる口腔内細菌叢を明らかにすることで、口腔内衛生環境を保つことによって食道癌の予防につながることが期待されます。
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