研究課題/領域番号 |
17K09357
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
城 卓志 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 名誉教授 (30231369)
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研究分担者 |
東山 繁樹 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (60202272)
久保田 英嗣 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (30405188)
日吉 裕美 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (10406530)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 胃癌 / Cullin3 / PD-L1/PD-1 / ユビキチン / Cullin-3 / 胃がん / BTB蛋白 / CUL3 / PD-L1 / CUL3 |
研究成果の概要 |
本研究では胃がんを対象に、CUL3-BTBPのPD-L1細胞内輸送制御の機序を検証した。CUL3 もしくはBTBPのknockdownによるPD-L1発現、細胞内局在の変化が確認されたが、その影響は両者で異なり、マイクロアレイを用いた検証では、CUL3とBTBPが結合し、ユビキチンリガーゼとしてPD-L1の発現や局在を制御していることを示す結果は得られなかった。これまでの検証から、PD-L1の細胞内輸送をコントロールしているBTBPを確認しているため、今後は、このBTBPに着目し、PD-L1タンパク質輸送制御メカニズムの解明をすすめる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、PD-L1を標的とした免疫チェックポイント阻害剤が開発されが、胃がんへの効果は限定的で改善の余地は大きい。既存のPD-L1抗体薬とは異なる作用機序を持つ薬剤の開発が望まれるが、そのためには、胃がんにおけるPD-L1発現や細胞内輸送制御の機序を解明することが必要である。本研究では、想定していたCUL3-BTBP軸によるPD-L1発現および細胞内輸送制御は確認できなかったが、BTBP単独でPD-L1発現および細胞内輸送制御に関与していることを示唆する知見を得ることができた。本研究の成果は、さらに研究を推進することで、新たな免疫チェックポイント阻害剤の開発につながるものであると考えられる。
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