研究課題/領域番号 |
17K09392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
市川 尊文 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (30245378)
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研究分担者 |
川島 麗 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (70392389)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ムチン / 水分子 / アクアポリン / 絶食 / 小腸 / PGM34 / 粘膜 / AQP3 / 水チャネル |
研究成果の概要 |
ムチンは複雑な糖鎖構造を持っているため、水分保持力に関連している可能性がある。ムチンと水分子の関係性を明らかにすることを目的とした。絶食モデルマウスにおいて、スルホムチンであるPGM34発現が上昇し、同時にアクアポリン3分子の発現も上昇した。絶食により飲水量が少なくなるのに加え、上皮細胞の代謝回転が停滞し、管腔内からの水分採取能が低下することから、細胞内にある水分子を、水チャネルを使って粘液層に供給するため、AQP3が高発現すると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで臨床で汎用されてきた止瀉薬(下痢止め)は、管腔内の水分吸収作用を機序とするため、即効性はあるが根本治療にはつながらない。そこで、即効性がない反面、一度産生されると一定期間の産生維持と腸内環境改善が期待できるムチンという局面から腸内の水分調節を図るのが、効果的であると考えた。生体にとって最も重要な水をターゲットとした治療を提案することの危険性、つまり脱水や浮腫など全身性症状を引き起こす可能性がある一方で、ムチン関連性腸管特異的な水チャネルが存在したことから、慢性下痢症に対して安全かつ一時的でない治療の一助となると確信している。
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