研究課題/領域番号 |
17K09402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
西島 亜紀 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (40566105)
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研究分担者 |
戸田 修二 佐賀大学, 医学部, 教授 (80188755)
大森 泰文 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (90323138)
山本 洋平 秋田大学, 医学部附属病院, 助教 (70400512)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 脂肪毒性 / 細胞外小胞 / エクソソーム / 内臓脂肪組織 / 皮下脂肪組織 / アディポソーム / 肝臓学 |
研究成果の概要 |
我々は、内臓脂肪組織(VAT)が特異的に肝細胞にアポトーシスと脂肪滴蓄積、すなわち脂肪毒性を誘導することを報告しており、仲介因子として、脂肪細胞が分泌する細胞外分泌小胞(EVs)に注目した。ラットのVAT、皮下脂肪組織(SAT)を採取し、コラーゲンゲルに脂肪組織片を包埋して3次元培養を行い、その培養上清からEVsを精製した。VAT由来EVsはSAT由来EVsの約6倍のタンパク量を示した。精製したEVsをHepG2肝細胞の培養液に添加すると、VAT由来がSAT由来よりも多く肝細胞内に取り込まれた。脂肪毒性に関しては、明らかな肝細胞の形態変化は認められず、アポトーシスも誘導されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪組織から分泌されるEVsについて、VATとSATに相違があることを初めて明らかにした。VATとSATは起源が異なると考えられており、これを裏付ける研究成果であり、さらに、脂肪組織の部位による役割が異なることを示唆するものと考える。また、EVsにはmicroRNAが含まれており、脂肪組織は全身を循環するmicroRNAの最大の供給源との報告がある。癌でのmicroRNA研究は盛んであるが、代謝性疾患ではまだ不明な点が多い。本研究を発展させることで、種々の代謝性疾患等における病態制御に脂肪組織が果たす役割が解明される一助となると考える。
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