研究課題/領域番号 |
17K09476
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
田中 信治 広島大学, 病院(医), 教授 (00260670)
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研究分担者 |
卜部 祐司 広島大学, 病院(医), 助教 (10648033)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 鋸歯状腺癌 / serrated pathway / KRAS / BRAF / 早期大腸鋸歯状腺癌 / CDX2 / MSI / target-capture sequence / 早期鋸歯状腺癌 / colorectal cancer / pathogenesis / malignant potential / treatment |
研究成果の概要 |
鋸歯状腺癌のなかで予後不良な発癌経路に関する内視鏡所見、病理組織所見、分子生物学的特徴やゲノム変異を明らかにするために本研究を行なった。本研究では発癌早期の変化を検討するために、早期癌を使用した。本研究の結果は癌部に鋸歯状構造を伴う早期鋸歯状腺癌は悪性度が高い可能性があることと,早期鋸歯状腺癌は分子生物学的に異なる3群に分類され,各群で臨床病理学的および遺伝子学的に相違があることを見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Serrated pathwayは大腸癌の主な発癌経路の一つであり、予後不良な発癌経路として知られている。一方で、鋸歯状構造を有する腫瘍である鋸歯状腺腫からの大腸癌は全てserrated pathwayの様式をとって発癌するとは限らない。本研究の結果、鋸歯状腺癌は遺伝学的・病理学的に多様な発生機序を持つ疾患が混在していると考えられるため,鋸歯状腺癌の診断基準の細分化が必要となる可能性が示唆された。また,鋸歯状構造を伴う早期鋸歯状腺癌については悪性度が高いと考えられ、大腸内視鏡の治療選択の方針を選択する一つの指標となり得る可能性があると考えられた。
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