研究課題/領域番号 |
17K09512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
河野 浩章 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (30325659)
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研究分担者 |
蒔田 直昌 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 副所長 (00312356)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 心筋症 / 病理組織診断 / 心筋生検 / 免疫染色 / 光学顕微鏡 / 電子顕微鏡 / 遺伝子解析 / 病理所見 / 循環器 |
研究成果の概要 |
各種心筋症の診断および臨床像における心筋病理組織評価の有用性について報告する。(1)特発性拡張型心筋症では、心筋細胞筋原線維の粗鬆化がその特徴であった。(2)拡張型心筋症の中に慢性心筋炎(炎症性拡張型心筋症)が存在し、その診断には心筋病理組織で細胞浸潤所見が重要である。(3)筋原線維の粗鬆化に乏しい予後不良の拡張型心筋症は、ラミン心筋症が考慮され、その診断には遺伝子解析が必要であり病理組織評価では不十分である。(4)不整脈源右室心筋症では、心筋への脂肪組織浸潤が特徴的所見であるが、それ以外にプラコグロビン発現低下がみられ、診断の一助となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心筋病理組織評価を詳細に行うことにより、その病態をより詳細に検討することで、新たな異なる種類の心筋症を見出す可能性がある。また、それにより新たな治療法の開発に繋がる可能性もある。 また、いろいろな種類の心筋症の診断をより確実にすることに加え臨床的予後についても予測することがある程度可能になった。このことは、心筋症の患者さんに、現在存在する治療法のうち、適切な時期に最善の治療を選択し提供できることことで、現時点での、予後の改善や医療資源の節約に結び付けることができると思われる。しかし、限界もあるため、心筋病理組織評価に他の画像診断や遺伝子解析の結果も加え、診断や治療を行うことが重要である
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