研究課題/領域番号 |
17K09597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
岡澤 慎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (40414130)
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研究分担者 |
中岡 良和 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (90393214)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肺高血圧症 / TrkB / 循環器・高血圧 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
肺動脈性肺高血圧症に対するTrkBシグナルの役割を検討した。肺の器官培養、細気管支上皮の3D培養で、BDNF-TrkBシグナル依存性に炎症応答が惹起した。タモキシフェン誘導型TrkBノックアウトマウスに対し、低酸素誘発性肺高血圧症モデルを作製した結果、右室/左室重量比の上昇や右室線維化の進行やRVEFの低下がみられた。即ち、低酸素誘発性肺高血圧症モデルで生じる右心室負荷に対し、BDNF-TrkBシグナルが保護的な作用を有することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PAH病態が進行すると、右心室に負荷がかかることで心臓の働きが悪くなり、右心不全を引き起こす。右心不全は、PAHの重要な予後規定因子であり、慢性右心不全に対しては、血液循環の悪化による水分貯留に対する利尿薬による対症療法がなされる。本研究で得られた、BDNF-TrkBシグナルが低酸素誘発性肺高血圧症モデルマウスにおける右心室負荷に対する保護作用を有するとの結果は、PAHにおける右心不全に対する新規治療ターゲットとなる可能性を示唆する。
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