研究課題/領域番号 |
17K09613
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 川崎医科大学 (2018-2019) 京都大学 (2017) |
研究代表者 |
小賀 徹 川崎医科大学, 医学部, 教授 (90378670)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | asthma / AQP-3 / アクアポリン3 / 喘息 / 炎症 / アレルギー・ぜんそく / 内科 / トランスレーショナルリサーチ / 免疫学 / 臨床 |
研究成果の概要 |
喘息は、吸入ステロイド薬の普及により喘息死は減少したものの、完治は困難で、長期的な薬物治療が必要である。私たちはアクアポリン3(AQP3)欠損マウスを喘息モデルに適応し、AQP3がT細胞の気道へのtraffickingや肺胞マクロファージにおけるケモカイン制御を通して、喘息に促進性に働くことを発表した。私たちは、基礎研究の結果をもとにヒトへの応用を考え、AQP3を新規喘息治療薬の標的と捉え、まずヒト喘息患者でのAQP3の役割を検討することを目的とした。そこで、ヒト健常人や喘息患者の誘発痰上清中のAQP3濃度を測定し、他のサイトカイン・メディエーターや臨床指標との関係性を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、遺伝子改変マウスを用いて喘息モデルに適応して得られた基礎的知見を、臨床の喘息患者での応用を検討して、新規治療薬やバイオマーカーを構築する、トランスレーショナルリサーチの一環として行われた重要なものである。細胞膜表面にある水チャネルの一つであるAQP3を標的とし、健常人や喘息患者において、誘発痰上清をサンプルとして、喘息のサイトカインや臨床指標との関係性に関して考察した。AQP3濃度の測定系はでき、部分的にAQP3と臨床指標との関係性が見られたが、マウスほどの単純な関係性ではなく、基礎研究から臨床応用への困難さもあり、今後のさらなる検討を要すると考えられた。
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