研究課題/領域番号 |
17K09628
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
渡辺 雅人 杏林大学, 医学部, 学内講師 (00458902)
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研究分担者 |
皿谷 健 杏林大学, 医学部, 准教授 (40549185)
滝澤 始 杏林大学, 医学部, 教授 (80171578)
田村 仁樹 杏林大学, 医学部, 助教 (80616607)
本多 紘二郎 杏林大学, 医学部, 助教 (20802995)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 喘息 / 好中球 / IL-33 / sST2 / ST2 / 重症喘息 / 気管支上皮細胞 / 感染 / 免疫 / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
気管支喘息の最重症の病型は、気道に好中球が浸潤している好中球性喘息である。難治性喘息を克服するためには、好中球性気道炎症の制御が望まれる。我々は、IL-33の受容体であるsST2が好中球性気道炎症と関連することを以前に報告した。そこで、sST2は好中球性喘息の重要分子であるとの仮説を立てた。これを検証するために、喘息患者の喀痰や呼気を解析する臨床研究と、気管支上皮細胞の培養実験を行った。その結果、IL-33が好中球性気道炎症を惹起し、sST2はIL-33の働きを抑制するために産生される生理活性物質であることを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は、喘息患者の喀痰や呼気の解析と気管支上皮細胞の培養実験を組み合わせたトランスレーショナルリサーチを行った。その結果、喫煙、酸化ストレス、および好中球エラスターゼが気管支上皮細胞でIL-33の発現と放出を促進することと、IL-33は気管支上皮細胞のサイトカイン産生を増強して好中球性炎症を惹起することを発見した。sST2は重症喘息のバイオマーカーであるが、生理的な意義は抗炎症作用であった。我々の成果は、sST2補充療法が重症喘息の新規治療戦略になり得ることを示している。
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