研究課題/領域番号 |
17K09741
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
金 徳男 大阪医科大学, 医学研究科, 講師 (90319533)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 血管アクセス不全 / 内膜肥厚 / 線維芽細胞遊走 / 人工血管 / PTFE人工血管 / キマーゼ / キマーゼ阻害薬 / 動静脈シャント / 線維芽細胞 / 筋線維芽細胞 / 遊走 / 人工血管狭窄 / 動静脈シャント狭窄 / 機序 |
研究成果の概要 |
ネイティブ動静脈シャントに比べて、PTFE人工血管からなるこのアクセスルートの開存率が悪く、ほとんどの患者は2年以内に新たなルートの作製を強いられる。このような血管アクセスルートの不全を引き起こす主な原因は人工血管管腔内の内膜肥厚による狭窄である。 本研究ではキマーゼ特異的な阻害薬、非活性体および溶媒をPTFE人工血管外膜側にコーティングしたものと非コーティングPTFE人工血管をハムスターの皮下に移植し、その3カ月後の線維芽細胞の遊走度合いについて検討を行った。また、イヌ人工血管移植モデルを用いて、新旧のPTFE人工血管の内膜肥厚特徴について比較検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、腎透析によってその生命が維持されている患者さんが年々増え続けており、血液の浄化に費やされている医療費も莫大に膨れ上がっている。それに加えて、人工血管移植後のバスキュラーアクセス不全によるアクセスルートの再建術にも更なる医療費を必要とする。 また、近年、冠動脈バイパス術が年々増えており、術後の血管管腔内狭窄に対する再手術率もかなり増えている。本研究を介して、血管狭窄性疾患における動静脈中膜平滑筋細胞と外膜側の線維芽細胞のそれぞれの役割を解明し、人工血管や動静脈グラフトの血管内膜肥厚の病態生理に最も適した治療法を模索することにより基礎研究から臨床応用への橋渡しができればと考えている。
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