研究課題
基盤研究(C)
脊髄炎を来す代表的疾患であるNMOSD患者の髄液プラズマブラストからリコンビナントAQP4抗体を作成した。AQP4 Abでアストロサイトを刺激するとミトコンドリアDNAとケモカインであるCCL2が増加した。ミトコンドリアDNAは単球からのCCL2を増加させることから、単球の病巣へのリクルートが増強されることが予測される。またアクアポリン4抗体を直接ラットの脊髄に注入したところ疼痛が誘発され、NMO疼痛動物モデルの確立に成功した。原因不明の脊髄炎については候補となる抗原の探索を行った。現在セルベースとアッセイを作成して候補となる抗原の絞り込みを行っているところである。
アクアポリン4抗体はこれまで免疫吸着カラムから精製して使用していたが、量が限られていた。本研究では国内で初めてリコンビナントアクアポリン4抗体作成に成功しており今後安定的な動物モデル作成が可能になる。またNMOの疼痛は非常に強く、就業や家庭生活の妨げとなり、大きな社会的損失を来しているが、その治療法に結び付くと考えられる。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)
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