研究課題/領域番号 |
17K09887
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
秦野 修 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (40164850)
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研究分担者 |
竹田 浩之 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (40609393)
大西 健 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 名誉教授 (50152195)
竹森 洋 岐阜大学, 工学部, 教授 (90273672)
三宅 牧人 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (80601400)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ステロイドホルモン / 塩誘導キナーゼ / AlphaScreen / コムギ胚芽無細胞タンパク質合成 / 卵巣 / 排卵 / ステロイドホルモン産生 / AlphaScreen 法 / 質量分析 / 標的プロテオミクス / Salt-Inducible Kinases / ステロイドホルモン産生組織 / コムギ胚芽無細胞タンパク質合成系 / 質量分析イメージング / 塩誘導性キナーゼ / SIK / ステロイド合成酵素 / プロテオミクス / 副腎 / イメージング / 合成酵素 |
研究成果の概要 |
塩誘導キナーゼ(Salt-inducible Kinases: SIK1,2,3)は、当初、ステロイドホルモン産生に影響を及ぼす因子として単離され、後に多様な表現型異常に関与することが明らかになった。本研究は塩誘導キナーゼ各種に起因する異常をもたらすシグナル伝達機構を明らかにする目的で、SIK1,2,3各種に結合するタンパク質を、ヒトタンパク質アレイからAlphaScreen法によって網羅的な同定を試みた。又、SIK欠損マウスを用いて、ステロイド産生組織である卵巣の排卵機能等におけるSIKの役割を解析し、SIK3は排卵に促進的に、SIK2は逆に排卵機能を抑制していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
哺乳動物におけるステロイドホルモンは、生殖機能、糖代謝、電解質代謝などに関与する。本研究では塩誘導キナーゼ(SIK2,3)欠損マウスの解析により、SIK3 欠損が卵巣の排卵機能異常(無排卵や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)様)に関与することが示された。すなわち、正常な SIK3 は排卵機能に促進的に、又、SIK2 は逆に排卵機能に抑制的に働くことが明らかになった。これらSIK種の違いによる機能発現機構を明らかにするために、SIK各種と相互作用する結合因子の同定を行っており、SIK2,SIK3 の機能阻害や促進による卵巣機能異常/促進に伴う不妊などの治療に役立つと期待される。
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