研究課題/領域番号 |
17K09906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
森 康雄 九州大学, 大学病院, 助教 (90573345)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / 補体制御因子 / 層別化 / ストレス造血 / CD35 / 補体系 / 補体 / 分化 / シングルセル遺伝子発現解析 |
研究成果の概要 |
本研究では、1) ヒト造血幹細胞(hematopoietic stem cell: HSC)分画の一部に補体制御分子であるCD35の発現を認める亜分画が存在する 2) 定常状態においてCD35+HSCとCD35-HSCの遺伝子発現パターンや増殖・分化能は同等である 3) 補体系が活性化するストレス造血環境下(骨髄移植や化学療法後など)では、CD35+HSCはCD35-HSCに比して活性化した補体系の影響を受けず、生存が担保され増殖優位性を示すことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト造血幹細胞(HSC)分画は未だ不均一な細胞集団であり、その中に補体制御分子であるCD35を発現する機能的なHSC亜分画を同定し得た。階層的な正常造血システムの理解が一層進むことが期待される。さらに適切な補体制御技術が確立されれば、造血幹細胞移植後の生着不全を回避し、その臨床成績向上に寄与する可能性がある。 さらに、白血病の治療抵抗性・再発にはHSCをカウンターパートとして存在する「白血病幹細胞」の重要性が示されており、白血病幹細胞においてCD35発現が認められ治療抵抗性に寄与しているとすれば、その制御により難治性白血病の新規治療法開発に繋がる可能性がある。
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