研究課題/領域番号 |
17K09930
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
立津 央 熊本大学, 病院, 講師 (00433029)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨髄異形成症候群 / SALL4 / MDS |
研究成果の概要 |
骨髄異形成症候群(MDS)は、未だ難治性血液疾患で、他の血液腫瘍(慢性白血病、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫等)と比較し、臨床応用されている分子標的薬剤が少なく、治癒には同種幹細胞移植を必要とする。今回、我々は、MDSに高発現を認めるSALL4に着目した。MDS骨髄の多数の抗体を用いたCyTOFによる解析では、正常骨髄と比べ、MDS骨髄においては、造血幹細胞を含むさまざな細胞でタンパクレベルでの高発現を認めた。また、SALL4の高発現細胞は、予後不良因子であるP53も高発現しており、関連が示唆され、SALL4陽性細胞は治療のターゲットとなる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨髄異形成症候群(MDS)は、未だ難治性血液疾患であり、治療法の開発が急務な疾患です、今回、私達は、さまざまな腫瘍に高発現を認めるSALL4に着目し、マスサイトメトリーやナノストリングの手法を用いて解析を行ないました。正常骨髄と比べ、MDS骨髄においては、造血幹細胞を含むさまざな細胞でタンパクレベルでのSALL4の高発現を認めました。また、SALL4の高発現細胞の一部は、予後不良因子であるP53も高発現していました。SALL4陽性細胞は、治療のターゲットとなる可能性が示唆され、今後、SALL4の機能解析をさらに進めるとともにSALL4をターゲットとした治療法の開発を進めたいと考えました。
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