研究課題
基盤研究(C)
全身性エリテマトーデス(SLE)に合併するループス腎炎(LN)におけるポドサイトに着目して病態解明を行った。ヒトのLNおよびSLEモデルマウスであるMRL/lprマウスでは自己免疫疾患に関与するとされているsignaling lymphocyte activation molecule (SLAM) familyのSLAMF6の発現が亢進していた。マウスでは腎臓内のCD4陽性T細胞でもSLAMF6発現が亢進しており、セルフリガンドであるSLAMF6を介して、腎臓内でCD4陽性T細胞とポドサイトが直接的な相互作用を引き起こす可能性が示唆された。またポドサイト機能にも影響を及ぼすと考えられた。
これまでループス腎炎(LN)の治療ターゲットはT細胞やB細胞を中心とした免疫担当細胞であり、これらを制御することが主目的であった。同時に、LNにおいては、腎臓糸球体を構成する細胞である糸球体上皮細胞(ポドサイト)もその発症に重要な役割を果たしている。これまでのところ、LNにおけるポドサイトの機能変化について明らかになっていない。本研究によりポドサイトにおけるSLAMF6の発現亢進が細胞内シグナル変化を来たし、細胞骨格や細胞寿命に関与していた。今後、LNの治療にT細胞やB細胞だけでなく、免疫学的機序を介するポドサイトをターゲットとした方法でも病態回復に繋がる可能性が示唆される。
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すべて 雑誌論文 (20件) (うち国際共著 4件、 査読あり 17件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件)
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