研究課題/領域番号 |
17K09983
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
千葉 麻子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40532726)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | MAIT細胞 / 自己免疫疾患 / 全身性エリテマトーデス / 自己抗体 / ループス腎炎 / ループス / 腎炎 / ループスモデル / 自然リンパ球 |
研究成果の概要 |
全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus: SLE)は自己抗体の産生と自己抗体による組織炎症が病態の主体をなす全身性己免疫疾患である。本研究ではMucosal-associated invariant T(MAIT)細胞が自己抗体の産生や組織炎症を促進しSLE病態の増悪に寄与することを明らかにした。MAIT細胞の働きを抑える新規化合物(MR1リガンド)を合成しSLEモデルマウスに投与すると、自己抗体産生は減少し腎炎も改善した。これらのことから、MAIT細胞はSLE病態において治療のターゲットとなりうることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身性エリテマトーデスは自己抗体による組織炎症を特徴とした全身性自己免疫疾患である。20-40歳の女性に多く発症し長期の経過をたどる。治療の中心となる副腎皮質ステロイドは副作用の問題も多く新規治療法の開発が望まれている。本研究では、Mucosal-associated invariant (MAIT)細胞がSLE病態の増悪に寄与すること、またMAIT細胞の働きを抑制することにより病態が改善することを明らかにした。MAIT細胞が免疫疾患の治療ターゲットとなる可能性を初めて示した研究であり、臨床応用への発展が期待される。
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