研究課題/領域番号 |
17K09991
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
守田 吉孝 川崎医科大学, 医学部, 教授 (50346441)
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研究分担者 |
向井 知之 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (00454421)
佐藤 稔 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (70449891)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アンジオテンシンII / 関節リウマチ / TNF / 関節炎 / レニン・アンジオテンシン系 / 骨びらん / TNFトランスジェニックマウス / 関節炎モデル / 骨破壊 / 破骨細胞 / アンジオテンシンIIタイプ1受容体 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
アンジオテンシンIIは骨代謝に対して生理的役割を有していることが近年明らかとなっている。本研究では関節リウマチのモデル動物として知られるヒトTNFトランスジェニックマウスを用い、炎症性骨破壊と骨量に対するアンジオテンシンIIの影響を検討した。 関節炎マウスにアンジオテンシンIIを4週間持続投与したところ、関節炎の程度には影響を与えず、組織学的にも炎症細胞浸潤の程度に変化はなかった。しかし、マイクロCT解析にて、関節炎部位の距骨の骨破壊が有意に増強していた。さらに、組織学的にも距骨周囲の破骨細胞数の増加も観察された。一方で、アンジオテンシンIIの投与は脛骨や椎体の骨量に影響を与えなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アンジオテンシンIIは血圧調節因子であり、アンジオテンシンIIの作用を抑制するアンジオテンシン受容体拮抗薬は、降圧薬として広く臨床現場で使用されている。本研究はレニン・アンジオテンシン系の過剰な活性化が、関節リウマチ患者などにみられる炎症性骨破壊のリスク因子となり得ることを示している。 関節リウマチにおいては、過剰な炎症性サイトカインを制御してもなお関節破壊が進行していく患者が存在し、骨破壊のメカニズム解明が求められている。本研究の成果はリウマチ治療薬の新規開発に寄与することも期待される動物モデルを用いた基礎的知見である。
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