研究課題/領域番号 |
17K10035
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
本多 三男 日本大学, 医学部, 研究員 (20117378)
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研究分担者 |
相澤 志保子 日本大学, 医学部, 准教授 (30513858)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 結核 / BCG / 細胞性免疫 / ワクチン / 抗酸菌 / 組換えBCG / CTL / 感染免疫 |
研究成果の概要 |
BCGに結核菌由来のAntigen 85Bを組み込んだ組換えBCG (rBCG-Mbov85B)を作成した。rBCG-Mbov85Bは、BCGに比較して1.8倍のAntigen 85B抗原を発現した。結核菌の感染実験では対照群と比較して、BCG、rBCG-Mbov85B、接種群で、肺と脾臓内の生菌数が減少した。 また、BCGにGFPを発現させたrBCG-GFPをしTHP-1に感染させ、タイムラプス動画を撮影し貪食や、細胞内での動態を観察した。その結果、rBCG-GFPはTHP-1内で少なくとも48時間は生存することが観察されたが、細胞内での増殖、あるいは殺菌の観察はできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
結核は世界3大感染症の一つであり、地球上で最も多くの人類が感染している感染症である。100年近くBCGが結核のワクチンとして使用されてきたが、その効果は限定的である。結核は空気感染するため、感染防御のゴールドスタンダードとしてのワクチンは非常に重要である。本研究において、現行のBCGよりも効果が期待できる新たな組換えBCG (rBCG-Mbov85B)を開発することができた。また、GFPを発現するBCG(rBCG-GFP)はBCGによる免疫誘導メカニズムを詳細を検討する上で有効なツールとなりうる。日本を含め、世界的な結核罹患率を減少させるために、結核に対する免疫の理解を進めることは重要である。
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