研究課題/領域番号 |
17K10102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
鈴木 孝二 福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (10397268)
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研究分担者 |
大嶋 勇成 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (40303391)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 神経芽腫 / 分化誘導療法 / ナノ粒子 / レチノイン酸 / 医学 / 腫瘍免疫 / 小児がん / 薬物動態 |
研究成果の概要 |
高リスク神経芽腫に対し、イソトレチノイン酸を内包しMIBGを結合させたナノ粒子による治療方法開発を計画した。研究初年度にレチノイン酸内包したナノ粒子を作成することができた。次に、マウス神経芽腫細胞株を用いて実験を行った。レチノイン酸内包したナノ粒子と共培養することで、NB2aの分化が促進され形態変化を確認した。MIBGをナノ粒子に結合させることが困難であり、レチノイン酸包埋ナノ粒子の生体内での役割を検討した。マウスに接種したNB2a 皮下腫瘍の成長および病理組織学的な分化について検討したが実験系を確立することができなかった。今回の検討をもとに、他の神経芽腫細胞株で再度検討を行う予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経芽腫に対する分化誘導療法は全身的な合併症が少なく、濃厚な治療歴のある患者にも実施可能な治療である。今回、ナノ粒子を用いた治療を検討することで、より効率的に腫瘍へ集積させることで、通常のATRAの投与と比較して、効果的に治療効果を上げることは可能となる。本研究期間では、生体内における、ナノ粒子の治療効果を見出すことはできなかったが、今後、研究を継続することで、生体内におけるより効率的なドラッグデリバリーシステムを開発し、副作用の少ない新たな治療法開発につながることが期待される。
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