研究課題/領域番号 |
17K10108
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
荒堀 仁美 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40379186)
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研究分担者 |
北畠 康司 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (80506494)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | iPS細胞 / ゲノム編集 / ダウン症候群 / ゲノム編集技術 / 染色体異常 / 幹細胞 / 造血 |
研究成果の概要 |
ダウン症候群では21番染色体上の遺伝子量効果によって多彩な合併症が起こる。そこで本研究では、ヒトiPS細胞とゲノム編集技術、ヒトXIST遺伝子を組み合わせることで、ダウン症候群における病態責任遺伝子同定を可能にする細胞モデル系の樹立を目指した。 TET誘導システム制御下にXISTを21番染色体に挿入しDoxycycline依存性にXISTによる遺伝子発現抑制が起きていることを確認した。このXIST-iPS細胞をアストロサイトへと分化誘導することにより、ダウン症ではアストロサイトの増殖速度が異常に更新していることを見出し、さらにその遺伝子としてDYRK1AとPIGPを同定することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ダウン症候群は精神発達遅滞をもたらす遺伝性疾患では最多である。その平均寿命は60歳を越えており病態解明が求められている。本研究により病態責任遺伝子の同定が可能となった。また実際にダウン症剖検脳で見られるアストロサイトの増殖の鍵を握る遺伝子を見つけることができた。 今後このメカニズムを深く追求することで、治療法の開発に一歩近づくことができるだろう。
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