研究課題/領域番号 |
17K10172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
柴藤 淳子 星薬科大学, 先端生命科学研究所, 寄附講座等客員助教 (10611121)
桑形 麻樹子 昭和大学, 医学部, その他 (70398684)
塩田 清二 星薬科大学, 先端生命科学研究所, 教授 (80102375)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | DOHaD / オミックス解析 / 精神疾患 / マルチオミックス |
研究成果の概要 |
胎生・新生児期の栄養環境が成人期疾患発症リスクに起因するDOHaD説が提唱されるようになり、近年ではうつ病などの精神疾患との関連が指摘されている。DOHaD説に基づく精神疾患素因形成機序を解明を目的とし、低栄養暴露マウス新生児期脳と胎児脳の解析データ(基盤C:胎児組織に着目した成人疾患発症の分子基盤の解明、2011~2013)を比較検討した結果、ハプトグロビンの発現増加が確認できた。ハプトグロビンは炎症性疾患のマーカーでもあり、他にも急性期反応タンパク質やミエリン再生因子が多数検出された。よって胎児・新生児期の低栄養環境は脳の炎症を引き起こし神経疾患のリスクを高める可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により精神疾患発症に関与する候補遺伝子群およびタンパク質が低栄養暴露の胎児・新生児の脳から同定された。得られた候補因子の発現調節解明の研究へ伸展させることで、発症原因が不明なものが多い精神疾患の根本治療につながる薬剤開発や有用な予防法の開発に貢献できると思われる。また本研究は臨界期に注目していることから、近年問題視されつつある子供のうつ病、注意欠陥多動性障害、自閉症などに関する発症機序や初期マーカーの発見につながる可能性も期待できることから社会的意義の高い研究と思われる。
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