研究課題/領域番号 |
17K10183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
町頭 成郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (80404523)
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研究分担者 |
家入 里志 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00363359)
大西 峻 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (10614638)
山田 和歌 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 特任助教 (20457659)
川野 孝文 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40457651)
加治 建 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任教授 (50315420)
武藤 充 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (70404522)
中目 和彦 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 講師 (70448570)
向井 基 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (80468024)
桝屋 隆太 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, その他 (90448572)
矢野 圭輔 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (30757919)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 新生児 / 壊死性腸炎 / グレリン / 低出生体重児 |
研究成果の概要 |
死亡率の高い新生児外科疾患である壊死性腸炎に対し、腸管における粘膜損傷予防や炎症抑制効果が報告されているグレリンを投与し新たな発症予防や治療法を探った。コントロール群である母乳群と低酸素環境とLPS刺激で誘導した壊死性腸炎モデルマウス群、壊死性腸炎モデルマウスにグレリンを投与した3群の比較を行った。 グレリン投与群は壊死性腸炎群より回腸組織像において絨毛の萎縮が軽減し、粘膜下層と固有筋層の乖離が改善傾向であった。また回腸組織のNECスコアと炎症性サイトカイン発現が低い傾向を認めたが有意差は示せなかった。今後高用量のグレリン投与を追加検討することで壊死性腸炎に対する予防効果の証明が期待出来る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
壊死性腸炎は新生児外科領域で未だに高い死亡率を有する疾患であるが、現時点では明確な予防的治療法はなく発症後の外科的治療が主である。壊死性腸炎に対する予防法を確立出来れば、少子化が進む現在において後遺症なき生命予後を向上でき、また医療費削減等の社会的貢献度は非常に大きい。グレリンは成長ホルモン代謝やエネルギー代謝調整等に関わる内因性リガンドとして知られており、腸管においては炎症の誘導抑制や粘膜損傷の予防と治癒促進が報告されている。グレリンはNECに対しても予防、治療効果が期待でき、新たな治療法確立の可能性を有している。
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