研究課題/領域番号 |
17K10195
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
根本 崇宏 日本医科大学, 医学部, 准教授 (40366654)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | DOHaD / 低出生体重 / 追いつき成長 / 低分子RNA / 成長障害 / 先制医療 / エピゲノム / 成長ホルモン / 生理学 |
研究成果の概要 |
正常な成長には、成長ホルモン(GH)が血液を介して肝臓に発現するGH受容体に作用し、肝臓からのインスリン様成長因子(IGF-1)の分泌を介して身長が伸びるが、妊娠中に低糖質カロリー制限をした母ラットからの低出生体重ラットは、肝臓でmiR-322の発現が亢進し、miR-322がGH受容体とIGF-1の産生量も低下して身長の伸びが障害されていることを明らかにした。 この体長の短いラットを交配して次世代仔を得ると、この孫世代のラットは、母ラットが妊娠中にダイエットをしなくても出生体重が軽くなり、またその一部は同様の機序により追いつき成長が障害され、少なくとも玄孫世代まで影響を残すことも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では低出生体重児の出生率が増加しています。ヒトの疫学調査を元に発達してきたDevelopmental Origins of Health and Disease (DOHaD) 学説によると、低出生体重児は非感染性の慢性疾患の発症リスクが高いと言われている。そして、増加するリスクを抱えた児に対して、早期診断と早期介入を目指した先制医療の実現が求められている。精緻化された早期診断・早期介入のためにmiR-322を標的とした検査法が開発できれば、miR-322で介入が必要か否かを選別し、miR-322の発現を抑制することで成長を促すことが可能になるかもしれない。
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