研究課題/領域番号 |
17K10198
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
柴田 英治 産業医科大学, 医学部, 講師 (90419838)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 胎盤 / 血流 / 3Dパワードップラー / Glycocalyx / 栄養素輸送 / sFlt-1 / PlGF / sEng / 3Dパワードップラー法 / 妊娠高血圧腎症 / 子宮内胎児発育不全 / 胎盤病理 / 胎児医学 / 生理学 / 超音波医学 |
研究成果の概要 |
胎児発育制限には、母体の体組成や栄養摂取、子宮胎盤循環動態に加えて、胎盤そのものの機能変化が密接に関わる。これまで客観的な評価が技術的に困難であった胎盤実質内の血流動態を超音波3Dパワードプラ法により定量化し、その測定値が胎盤機能(組織学的構造異常、栄養素輸送機能異常、血管新生異常)を反映するか否か検討することを目的とした。その結果、胎盤3Dパワードプラ法は、胎盤栄養素輸送機能、母体血液中の胎盤血管新生因子異常、胎盤形態学的異常を妊娠中に予測し得る検査法ではなかったが、胎盤構造異常(胎盤のGlycocalyx発現変化)の有無を予測し得る可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胎児発育制限は出生児の予後に悪影響及ぼすが、低栄養環境で発育した児は、将来のメタボリック症候群発症のリスクが高いことも報告されている。しかしながら、このようなBaker仮説の根本である栄養素輸送などの胎盤機能には未解決な部分が多く、胎児発育制限に対する根本的治療戦略がないのが現状である。今回、3Dパワードプラ法により胎盤血流動態と様々な胎盤機能の関連を調べたところ、3Dパワードプラ法は胎盤のGCX発現量を予測し得る可能性が示唆された。この研究成果は、GCX損傷に起因する子宮内環境の悪化を妊娠早期に診断し、胎児発育制限に対する新たな根本的治療戦略を開発することに貢献できる可能性がある。
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