研究課題/領域番号 |
17K10201
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所) |
研究代表者 |
西海 史子 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 免疫部門, 流動研究員 (60599596)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | U. parvum / ER stress / anticancer effect / miR-211 / miR-214 / ER ストレス / 未熟児医学 / 早産 / 感染症 |
研究成果の概要 |
わが国では年間6万人余りが早産で出生し、早産率は約6%である。早産児の原因の約半数に細菌感染や病理的なCAMが認められ、CAMの起因微生物としてウレアプラズマの解析を行ってきた。ウレアプラズマは宿主細胞にクラスリン依存的に細胞内に侵入し、その後、細胞内の膜系を障害しオートファジー経路を逸脱することを見出した。日本人由来のUreaplasma parvumの全ゲノム解析を行い、機能未知であった31遺伝子について酵母を用いた真核細胞内液胞輸送系に対する阻害を示す遺伝子をスクリーニングしUpVFと名付けた新規のウレアプラズマ病原因子を単離した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
周産期医療最大の課題である早産抑止に向け、主要なヒト流早産原因細菌であるウレアプラズマの解析を行ってきた。ウレアプラズマには、アジスロマイシン等のマクロライド系抗菌薬が使用され一定の効果を得ているが、近年は国内でも耐性菌が多く分離される。ウレアプラズマのさらなる制御には、その病原発揮機構を詳細に明らかにする必要がある。今回の我々の解析で、ウレアプラズマは宿主細胞内に侵入し、そして宿主のオートファジーなどの膜系による分解を巧妙に回避しながら、宿主と折り合いをつけ生存していることが示された。ウレアプラズマの宿主膜系の障害には名付けた新規の病原因子UpVFが関与していた。
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