研究課題/領域番号 |
17K10215
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
佐々木 隆子 大分大学, 医学部, 客員研究員 (30133193)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 細胞外マトリックス / タンパク質 / 基底膜 / hemicentin / リコンビナント / Hemicentin |
研究成果の概要 |
Hemicentinは線虫においてはじめて同定された分子量60万の細胞外マトリックスタンパク質であり、その機能解析のほとんどは線虫で行われてきた。線虫では1種類であるが、脊椎動物では2種類のアイソフォームが存在する。本研究では、ヒトhemicentin-1と-2をリコンビナントタンパク質として発現・精製し、それらの性状ならびに機能解析を遂行した。精製したリコンビナントhemicentinはどちらも凝集体を作りやすく、不溶性であった。また、どちらのhemicentinも基底膜の成分であるnidogen-1と-2に結合した。さらに、それぞれに対する抗体を作製し、マウス組織での局在の解析も行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
線虫で最初に同定されたhemicentinは、線虫においては基底膜と基底膜の接着複合体の成分で、細胞間接着、細胞と細胞外マトリックスの接着などに関与していることが報告されている。一方、hemicentin-1または-2のノックアウトマウスならびにダブルノックアウトマウスでは何の欠陥も観察されていない。しかし、hemicentin-1 の変異が加齢黄斑変性の発症に関わっているということや心筋梗塞後の再構築において、hemicentin-1が心臓線維芽細胞の遊走能に寄与していることを報告され、本研究で得られた基礎知見はhemicentinの変異・異常による疾患の病態の理解にも寄与すると考えられる。
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