研究課題/領域番号 |
17K10258
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
船坂 陽子 日本医科大学, 医学部, 教授 (30209150)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 悪性黒色腫 / MAPキナーゼ / 脱リン酸化 / リン酸化 / 母斑細胞 / BRAF遺伝子 / 増植制御 / BRAF変異 / NRAS変異 / BRAF / 培養細胞 / シグナル伝達 / 癌 |
研究成果の概要 |
研究期間中に新たに悪性黒色腫細胞株を3株、良性の母斑細胞培養株を9株樹立した。Pyrosequence法にてBRAFV600Eの変異を調べ、MPAK測定用抗体アレイを用いてMAPK関連分子の発現を検討した。母斑細胞でBRAFV600Eに変異があってもERK1/2、MEKのリン酸化が生じないように脱リン酸化の機構が働いている場合、これはcAMP inducerのIBMX, 下垂体エキス、増殖刺激因子のbFGF, ET-1ではなく、TPAでのみ打ち消される事が判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性黒色腫の治療にBRAFV600EとMEK阻害剤の併用療法が用いられている。今回我々は増殖制御がされている良性の母斑細胞ではBRAFV600Eの変異があってもMAPキナーゼのリン酸化が脱リン酸化作用により抑制されていること、そしてこの抑制はフォルボールエステル(T P A)により解除されることを示した。BRAFV600Eに変異を持つ黒色腫に対し、増殖のキーシグナルとなるERK1/2の活性化を抑制する新規治療薬を開発するのに役立つ研究成果であったと考える。
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