研究課題/領域番号 |
17K10319
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
上原 隆 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (70303229)
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研究分担者 |
大井 一高 金沢医科大学, 医学部, 講師 (70629203)
嶋田 貴充 金沢医科大学, 医学部, 助教 (70735349)
大嶋 一彰 金沢医科大学, 医学部, 助教 (30806899)
橋本 玲子 金沢医科大学, 医学部, 助教 (60623098)
樋口 悠子 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (60401840)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 認知症 / 行動・心理症状 / 行動観察シート / 不飽和多価脂肪酸 / 介護負担度 / 老年精神医学 / BPSD |
研究成果の概要 |
本研究は、認知症の行動・心理症状の出現予測と、有効な治療法を目指している。認知症の全般的重症度の指標として行動観察シート(AOS)は家族や介護者、医療従事者のそれぞれの立場から患者の日常生活レベルを認知面や心理・行動面から評価するもので、47項目からなる。今回短縮版作成を試み、17項目に短縮することが可能であることを明らかにした。また治療として不飽和多価脂肪酸のうちω-3不飽和脂肪酸を3ヶ月間投与して行動・心理症状と認知機能の変化を評価した。8例のアルツハイマー型認知症患者を、ω-3投与群と被投与群に分け比較したが、行動・心理症状、認知機能とも有意な差を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症の行動・心理症状は介護負担の大きな部分を占めているが、その出現予測や特異的な治療法はなく、その生物学的研究の必要性は高い。行動観察シート(AOS)は認知症サポーターキャラバンでも採用され、認知機能のみならず行動・心理症状に評価にも有用と思われる。今回その短縮版を作成できたことは、より短時間で患者を評価することができ、医療・介護場面での効率化につながると考えられる。一方、今回は心理・行動症状に対するω-3の治療効果は認められなかったが、症例数の増加や治療期間の延長など、今後の課題が明らかとなった点は有用であったと思われる。
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