研究課題/領域番号 |
17K10384
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
永津 弘太郎 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 先進核医学基盤研究部, 研究統括(定常) (30531529)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 核医学治療 / アルファ線標的アイソトープ治療 / アクチニウム225 / ラジウム226 / ターゲット / 核反応 / 放射性医薬品 / 放射線治療薬 / 放射性治療薬 / Ac-225 / Ra-226 / 内照射療法 / 金属RI / アルファ線放出核種 |
研究成果の概要 |
Ra-226をターゲット物質として利用し,アルファ線治療薬原料となるAc-225の製造を試みた。Raを炭酸塩として沈殿させる方法,並びにRaイオンを電着によって固定化・ターゲット化する両方法の開発を行い,いずれの方法でもRaの照射を可能とし,Ac-225を得ることが出来た。 特に後者の方法は,照射野に限定して遠隔的にRaの固定化が可能になるため,将来的なAc-225の遠隔製造に適した手法と考えられ,例えば400μg (μCi) のRa-226を陽子18 MeV,20μA,3時間照射を行うとき,照射終了時換算で12μCiのAc-225を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Ac-225は放射線治療薬として高い治療効果を望むことが可能なアルファ線源として世界的に注目され,利用要望が高まっている。一方で,その供給体制は現在,Th-229の減衰による天然製法に限られており,需要が供給を上回っている。本研究では加速器を利用して,人工的にAc-225を製造する手法を開発したことから,今後のAc-225供給,及び関連するアルファ線源標識放射線治療薬の開発を加速させる期待が持たれる。 また,本研究で原料として利用したRa-226はいわゆる長寿命廃棄線源に該当し,産業的・社会的な利用方法が無かった。本研究成果を通じて,当該廃棄線源を社会的に有用な形で還元出来るものと考えている。
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