研究課題/領域番号 |
17K10389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
加藤 扶美 北海道大学, 大学病院, 助教 (80399865)
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研究分担者 |
山下 啓子 北海道大学, 大学病院, 教授 (70332947)
ワン ジェフリー 北海道大学, 国際連携研究教育局, 博士研究員 (80754829)
馬場 基 独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター(臨床研究部), 臨床研究部, 乳腺外科医師 (90724980)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 乳癌 / MRI / 術前化学療法 |
研究成果の概要 |
我々の施設ではMRIを用いた乳癌の治療効果予測モデルを確立するため、術前化学療法が行われた乳癌患者のMRI所見(腫瘤径、血流パターン、みかけの拡散係数ADC値、新指標である拡散尖度K値)を検討し、治療中間時点での腫瘤径・腫瘤縮小率、ADC値・K値と変化量・変化率、血流パターンと変化量が病理学的完全奏効(pCR)群と非pCR群とで異なり、pCR率が最も高いホルモン受容体陰性HER2陽性乳癌でpCR群の治療前のK値が有意に高いことを示した。 また、最も予後良好なルミナルA乳癌において重要な予後因子であるリンパ節転移とADC値について、乳癌病変部のADC値はリンパ節転移陽性群で有意に低いことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳癌の術前化学療法の治療効果を、MRIを用いて治療終了前に予測できれば、治療を継続するかどうかの判断を非侵襲的に行うことができる。さらに治療前に効果を予測することができれば、より適切な治療を選択可能となる。術前化学療法の効果は予後とも関連するため、治療効果の予測は予後の予測にも繋がる。 ルミナルA乳癌は最も予後良好なサブタイプであるため、術後や治療後の生活の質を保つことも重要である。MRIで非侵襲的にリンパ節転移がないことを術前に評価することにより、センチネルリンパ節生検も省略可能となり得るため、より侵襲度を低くすることが可能となる。
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