研究課題/領域番号 |
17K10430
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
佐藤 まり子 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (30645263)
|
研究分担者 |
廣瀬 勝己 一般財団法人脳神経疾患研究所, 南東北BNCT研究センター, 診療所長 (60623767)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 肝細胞癌 / 治療抵抗生 / 低酸素 / シスプラチン / メトホルミン / 肝動脈化学塞栓療法(TACE) / Metformin / CDDP / アポトーシス / TACE / HCC / TACE / ROS / 癌幹細胞 |
研究成果の概要 |
肝癌細胞株HepG2を用い、シスプラチン(CDDP)の抗腫瘍効果に対する低酸素の影響をアポトーシス解析によって評価したところ、低酸素(1% O2)細胞ではCDDP抵抗性が認められた。CDDPとメトホルミン 1 mMの併用により、通常酸素(21% O2)細胞ではCDDP単独と比較してアポトーシス細胞の割合の変化がなかったが、低酸素細胞ではアポトーシス細胞の割合を有意に増加させた。 本研究では、低容量メトホルミンが低酸素HepG2細胞におけるCDDPの抗腫瘍効果を増強することが明らかとなった。低容量メトホルミンがTACEの局所効果向上 につながる可能性がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓療法 (TACE)は肝機能や肝内血管開存性を温存できるという利点を有し、生存率を有意に延長するが、再発は8割にも昇る。TACEによる抗腫瘍効果を高める目的で、腫瘍増殖抑制作用や化学療法および放射線治療の増感作用が報告されているメトホルミンに着目した。 肝癌細胞株HepG2を用いたアポトーシス解析の結果、低酸素(1% O2)細胞ではシスプラチン抵抗性が認められたが、低容量メトホルミンをシスプラチンに併用することで、低酸素細胞におけるシスプラチンの抗腫瘍効果を増強することが明らかとなった。低容量メトホルミンがTACEの局所効果向上 につながる可能性がある。
|