研究課題/領域番号 |
17K10467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
石川 仁 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70344918)
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研究分担者 |
松本 孔貴 筑波大学, 附属病院, 病院助教 (70510395)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント阻害剤 / 腫瘍免疫 / 膀胱癌 / 放射線治療 / 温存療法 / 尿路・膀胱癌 |
研究成果の概要 |
臨床研究は,免疫チェックポイント阻害剤とX線治療による臨床試験を企画した.文献レビューを施行し,計画したプロトコールはそれぞれ国際誌に投稿中である.試験は,2019年1月から開始し,2020年3月までに14例の登録をした.また,腫瘍組織を用いた効果予測に関する付随研究を企画した. PD-L1が照射で誘導されるB16細胞で,照射後にIFNγ,GM-CSFが上昇した群で腫瘍制御率が高いこと,PD-L1阻害剤は照射直後に投与することが効果的であることを示した.また,子宮頸癌ではRho-ROCK系が遠隔移転を予測することを示し,これらと他の癌関連蛋白発現,PD-L1発現と治療成績との関係を解析中である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
浸潤性膀胱癌の標準治療は外科治療であるが、その侵襲性だけでなく、尿路変更が必要となるため患者のQOLを大きく損なう。膀胱を温存する根治療法としてTrimodalityが最近注目されてきているが、放射線治療に併用される薬物治療は抗がん剤が中心である。 近年、分子生物学、腫瘍免疫学の著しい進歩によって、放射線治療による腫瘍免疫の賦活化が注目され、遠隔転移を有する症例の姑息療法だけでなく、進行肺癌の根治療法としても免疫チェックポイント阻害剤と放射線治療の併用が標準治療として行われる時代になった。本研究は高齢や腎機能低下のある症例に対しても忍容性の高い新規膀胱温存療法の開発に貢献できると考える。
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