研究課題/領域番号 |
17K10497
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
須堯 綾 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 分子イメージング診断治療研究部, 主任技術員(任常) (00415415)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 膵がんモデルマウス / RIT / CD147 / 標的アイソトープ治療 / 膵臓がん / 抗がん剤 |
研究成果の概要 |
治療に応答する分子のひとつであるCD147に対するRI治療を膵癌モデルマウスで検証した。膵癌モデルマウスにおいて、gemcitabine(Gem)とX線による外照射治療を行い、GemまたはX線単独治療よりもGemとX線の併用療法の治療効果が高いことを実証した。抗CD147抗体をIn-111で標識し、細胞結合実験とモデルマウスでの体内動態を評価し、腫瘍細胞への結合と腫瘍への集積が高いことを実証した。Y-90で抗CD147抗体を標識し、GemまたはRITの単独治療とGemとRITの併用療法の治療効果を評価しした。単独治療に比べGemとRITの併用療法の治療効果が高いことが実証された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
効果的な転移がんの治療法の開発が社会から強く求められており、転移がんの治療として、主に化学療法が行われているが、現状では治療効果は低いことが大きな問題である。放射線療法は、全身性の治療に適していないが、標的アイソトープ治療(Targeted Radioisotope Therapy, TRT)は、化学療法と同様に全身性の治療であり、転移がんの治療に利用できる。放射線増感効果のある抗がん剤等により発現誘導される分子(治療応答分子)を標的とした放射免疫療法(Radioimmunotherapy, RIT)により、増感効果と総吸収線量の増加を両立させることで、治療効果の向上を図るものである。
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