研究課題/領域番号 |
17K10501
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
渡辺 正明 北海道大学, 医学研究院, 特任講師 (40789848)
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研究分担者 |
山下 健一郎 北海道大学, 医学研究院, 特任教授 (00399940)
後藤 了一 北海道大学, 大学病院, 助教 (10645287)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 膵島移植 / 免疫寛容 / 肝細胞移植 / 細胞移植 / 移植・再生医療 |
研究成果の概要 |
本研究において、肝移植臨床試験で用いた方法に準じ、ドナー抗原特異的な免疫抑制性アナージー細胞の新しい誘導を見出し、報告した。(Cell Transplantation. 2018 Nov; 27(11): 1692-1704)マウス細胞における、免疫抑制性細胞の誘導を行うため、マウス脾臓細胞、抗CD80抗体、抗CD86抗体を用いて安定した誘導法を確立し、適切な誘導条件を見出すことができた。現在、誘導された細胞をマウス膵島、マウス肝細胞、Kupffer細胞と共培養し、その効果を検証するとともに、マウスモデルにて、膵島移植、細胞移植での効果を検証を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、我々が示したドナー抗原特異的免疫抑制性アナージー細胞輸注療法により、肝臓移植患者に免疫寛容を誘導できるという知見に基づき、これまで達成されていない臨床膵島移植におけるアロ移植膵島の長期生着、ひいては、免疫寛容の誘導を検証するうえでの基礎試験である。我々の報告は、すぐに臨床応用可能である抗体を用いても免疫抑制効果を有する細胞集団を誘導できることを示した。さらに、膵島移植、肝細胞移植が確立された。誘導されたマウス免疫抑制性アナージー細胞を輸注することで、少ない膵島グラフト、肝臓細胞数で長期生着を得ることができれば、多くの患者の恩恵となると考える。
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