研究課題/領域番号 |
17K10502
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
海老原 裕磨 北海道大学, 医学研究院, 特任講師 (50632981)
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研究分担者 |
平野 聡 北海道大学, 医学研究院, 教授 (50322813)
七戸 俊明 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (70374353)
野路 武寛 北海道大学, 大学病院, 助教 (10739296)
田中 公貴 北海道大学, 大学病院, 助教 (10758642)
李 黎明 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 教授 (70316298)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 蛍光内視鏡 / 腹腔鏡 / 転移診断 / 5-aminolevulinic acid / 光線力学的診断 / 胃癌 / 蛍光 / 外科総論 |
研究成果の概要 |
2017年9月から2019年3月の期間に当科で臨床試験を行い、膵癌の手術症例あるいは術前の審査腹腔鏡で術中に摘出した播種病変、リンパ節において蛍光スペクトル測定を行った。臨床試験でも、目視で発光判定不能であった腹膜播種病変の蛍光スペクトル陽性を確認できるなど、実際の転移診断に活用できる可能性を示唆する結果を得た。最終的に4症例(24病変)において臨床研究を施行した。腹膜播種症例においてALAの発光をスペクトル表示可能であった。今回の検討により、われわれが開発した蛍光スペクトル測定を付加した新規近赤外線腹腔鏡システムは、目視判断困難である微弱蛍光も検出可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後の悪性腫瘍に対する手術療法においては、患者の高齢化や複数の併存症を持つ患者が増えることが予想され、早期癌に対する機能温存手術を目指したオーダーメイド手術療法と、進行難治性癌に対するリンパ節転移などの予後不良因子の選別によるスムーズな集学的治療への移行を目的とした手術療法が必要となり、同時に内視鏡手術やロボット手術などの低侵襲手術療法が選択されるようになる。そのためには、悪性腫瘍に対する光線力学的術中診断法の確立が必要であり、われわれが開発した内視鏡手術用蛍光スペクトル測定プローブがその一助となり得ると考えている。
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