研究課題/領域番号 |
17K10526
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
松谷 毅 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50366712)
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研究分担者 |
萩原 信敏 日本医科大学, 医学部, 講師 (00328824)
松田 明久 日本医科大学, 医学部, 助教 (00366741)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脂肪細胞 / 小胞体ストレス / アポトーシス / ミトコンドリア / PPAR-γ-アゴニスト / PPAR-γアゴニスト |
研究成果の概要 |
外科的侵襲によって誘導されるアポトーシスと小胞体ストレスの関連を解明することを目的とする.内臓脂肪型肥満マウスCLP後の生存率を観察し,①脂肪組織中のA1AT発現量との関連と②ラパマイシン投与による効果を解析した.①siRNA導入でA1ATを欠損した脂肪細胞株にタプシガルギンで小胞体ストレスを誘導した場合と,②タプシガルギン処置した後にラパマイシンで処置した場合で,炎症性サイトカインやCHOP発現を測定した.脂肪細胞でのA1AT発現とラパマイシンによる小胞体ストレスの軽減は炎症の過剰反応を阻止し,脂肪組織の機能破綻を改善した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外科的侵襲によって誘導される細胞死に小胞体ストレスによるアポトーシスが関与していることが解明された.内臓脂肪細胞にA1ATが発現し,過剰な炎症性アディポカイン産生を抑制していること,さらにA1ATは小胞体ストレスストレス活性化に伴う脂肪組織の機能障害を防御していることが示された.またmTORシグナル経路の阻害が小胞体ストレスを伴うアディポカイン産生異常を抑制するのであれば,小胞体ストレスの軽減は脂肪組織の機能破綻や生存率を改善する可能性が考えられた.外科的侵襲と小胞体ストレスとの機構を考慮した手術侵襲後の合併症・臓器障害の病態解明は外科学にとって極めて重要であると考えられる.
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