研究課題/領域番号 |
17K10557
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
岡本 理志 横浜市立大学, 医学部, 助教 (50509106)
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研究分担者 |
谷口 英樹 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70292555)
上野 康晴 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (60375235)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | iPS細胞 / 神経細胞 / 神経堤細胞 / 癌細胞 / 神経浸潤 / 癌 |
研究成果の概要 |
ヒトiPS細胞由来神経堤細胞から誘導した神経細胞と、膵癌細胞株の共培養系を用いて、これらの相互作用における重要因子の探索を行った。癌細胞が神経突起に沿って増殖・進展する様子が観察された。一方で、両細胞種が直接接触する以前の過程においては、神経突起の伸長方向や癌細胞の伸展方向に、相互作用は認められなかった。癌細胞が進展時の足場とし得る神経細胞種については一定の知見は得られたが、相互作用の原因因子同定にはさらなる研究を要する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
予後の悪い癌である膵癌の病理組織においては、神経浸潤として知られる癌細胞による神経繊維への浸潤現象が極めて高い確率で確認されており、また、他の癌種においても神経浸潤の発生と術後予後との相関が議論されている。 これまで主流であったin vitro実験系においては、実験材料の入手難易度の点から動物の神経細胞を用いたものがほとんどであったが、本研究においては、半永久定期に増殖可能なヒトiPS細胞より神経細胞を誘導して、神経細胞と癌細胞間の相互作用を調べた。未熟な神経細胞が足場として好まれる傾向が確認されており、今後の神経浸潤現象解明の一助となると考えられる。
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