研究課題/領域番号 |
17K10575
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
内藤 剛 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (50291258)
|
研究分担者 |
井本 博文 東北大学, 大学病院, 助教 (20754922)
田中 直樹 東北大学, 大学病院, 助教 (60547404)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 減量手術 / 十二指腸空腸バイパス術 / 胆汁酸 / 糖尿病 / プロテオーム解析 / 減量・代謝改善手術 / 肥満糖尿病ラット / 代謝改善手術 / 2型糖尿病 / 肥満 |
研究成果の概要 |
十二指腸空腸バイパス(duodenal-jejunal bypass: DJB)は体重増加を抑制し、糖代謝を改善するが、術後の血中胆汁酸値上昇機序や,代謝改善機序は不明である.DJB術後は、食物が通過しない胆膵路内で胆汁酸が脂質と混和せず、高濃度で存在することで、胆汁酸が早期に再吸収されていた。この腸肝循環短絡化が、術後の血中胆汁酸値上昇に寄与していると考えられた。プロテオーム解析で、肝のcarboxylesterase 1dの発現が亢進していた。このタンパク質はFXRの標的遺伝子であり、PPARαを介してインスリン感受性を改善するため、DJB術後の代謝改善機序の1つである可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
病的肥満症やそれに伴う糖尿病はしばしば内科治療抵抗性であり、減量手術は現在最も有効な治療方法の一つと考えられている。減量手術後の代謝改善機序の一つとして、血中胆汁酸値の上昇が挙げられているが、詳細な機序は不明であった。本研究は減量手術後に胆汁酸動態が変化する機序や、術後の代謝改善機序の一端を明らかにした。減量手術はまだ発展途上にあり、今回得られた知見は、術式改良に寄与すると考えられるが、それだけでなく、創薬を含め胆汁酸をtargetとした新たな治療法の確立に貢献し得るものと考えられた。
|