研究課題/領域番号 |
17K10588
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
藤原 義之 鳥取大学, 医学部, 教授 (40314330)
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研究分担者 |
尾崎 知博 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (10457161)
齊藤 博昭 鳥取大学, 医学部, 准教授 (20335532)
三吉 範克 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, がん医療創生部プロジェクトリーダー (20528624)
黒田 博彦 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (30743273)
福本 陽二 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (40623947)
松永 知之 鳥取大学, 医学部, 助教 (40743274)
宮谷 幸造 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (30758173)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 胃癌 / 腹膜播種 / 癌局所免疫 / フェロトーシス / 微小環境 / 制御性リンパ球 / 予後因子 / フローサイトメーター / 5-ALA / マクロフアージ / エクソソーム / 5-アミノレブリン酸 / 組織培養 |
研究成果の概要 |
1、進行胃癌に対する5-アミノレブリン酸(5-ALA)を用いた微小転移検出に関しては多施設臨床試験を施行し、結果は、微小転移検出における有用性を証明することはできなかった。一方、5-ALAにより消化器癌においてフェロトーシス関連分子が変化する(GPX-4が低下し、HMOX1が上昇する)ことを明らかにした。又、消化器癌組織においてGPX4高発現およびHMOX低発現は予後不良因子であった。 2、胃癌局所においては、Tリンパ球の免疫寛容が起こっているが、我々は、新たに制御性Bリンパ球やPD-1陽性マクロファージも胃癌局所に有意に集積し、免疫寛容を引き起こし癌の予後不良に関与していることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1、消化器癌に対する5-ALAの抗腫瘍効果のメカニズムが、フェロトーシスの誘導であることを明らかにした。フェロトーシスは、薬剤耐性のメカニズムにも関与していることが知られており、抗癌剤に5-ALAを併用することで感受性増強効果が期待される。 2、現在癌局所の微小環境が注目されているが、我々の研究により癌局所においてTリンパ球以外の制御性Bリンパ球や、PD-1陽性マクロファージが集積し、免疫寛容状態を作り出していることが示唆された。今後、癌の免疫治療が開発されていく上で重要な知見となると考える。
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