研究課題/領域番号 |
17K10621
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
野澤 宏彰 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80529173)
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研究分担者 |
川合 一茂 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80571942)
畑 啓介 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (60526755)
渡邉 聡明 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80210920)
石原 聡一郎 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (00376443)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 大腸癌 / ガンマセクレターゼ / ガンマセクレターゼ阻害剤 / Notch / γセクレターゼ阻害 / Jagged-1 |
研究成果の概要 |
Notchの細胞膜におけるcleavageにかかわるガンマセクレターゼ阻害が腫瘍抑制の標的となりうるのではないかという仮説を検証するべく大腸癌細胞株CaCO2,LoVoを用いてガンマセクレターゼ阻害剤(GSI)を投与し、Notch3の局在が核から細胞質に移動することが示された。次にquantitative RT-PCR法にて、GSI投与でGSI非投与群に比べHey1,Hey2, Hes1, Ki-67の発現が低下することが示された。さらに動物実験も行い、大腸癌細胞株をヌードマウス側腹部皮下に投与してできたxenograftが、GSI投与で腫瘍サイズの増加が抑えられる傾向を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌患者における予後不良因子である核Notch発現について、その細胞膜におけるcleavageにかかわるガンマセクレターゼを阻害することが新規治療となるかを検証する目的で、in vitro, in vivoでその抗腫瘍効果を検証した。大腸癌細胞やマウスでの実験レベルにとどまるが、GSI投与が実際に細胞増殖を抑制し、細胞増殖に関わる分子の発現を低下させ、さらに生体における腫瘍の発育を抑制する傾向が示された。したがってNotchを高発現しているような大腸癌患者において、GSIは新規治療の1つとなりうる可能性が考えられた。
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