研究課題/領域番号 |
17K10622
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
畑 啓介 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (60526755)
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研究分担者 |
清松 知充 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (00625303)
川合 一茂 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80571942)
野澤 宏彰 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80529173)
渡邉 聡明 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80210920)
石原 聡一郎 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (00376443)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 回腸嚢炎 / 一塩基多型 / 外科 |
研究成果の概要 |
潰瘍性大腸炎(UC)患者においてUC関連大腸癌(UCAC)と術後の回腸嚢炎の発症は臨床的な課題である。日本人UC患者におけるUCAC/High grade dysplasia(HGD)と術後の回腸嚢炎発症のリスク因子となる一塩基多型(SNP)を明らかにすることを目的とした。 91例中全回腸嚢炎は22例 (24.2%)、慢性回腸嚢炎は13例 (14.3%)に発症した。UCAC/HGDは23例(25.3%)だった。IL-1β (rs1143627) TT genotype とEIMは、回腸嚢炎発症の有意なリスク因子であった。一方、今回解析を行ったSNPとUCAN発症との関連はみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内科的治療抵抗性の潰瘍性大腸炎や大腸がん合併潰瘍性大腸炎症例に対する治療として大腸全摘が行われます。その際の再建方法として回腸をJ字型に形成し、肛門と吻合する回腸嚢手術を行うことで、永久人工肛門が回避できますが、術後に回腸嚢の中に炎症がおこる回腸嚢炎が問題になります。 本研究では、IL1βのDNAのわずかな違いである一塩基多型が、術後の回腸嚢炎の発症と関係していることが明らかになりました。回腸嚢炎が起こるメカニズムとIL1βとの関わりが示唆されますので、今後、さらにこのメカニズムを調べることにより、回腸嚢炎の治療に役立つ可能性が期待されます。
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