研究課題/領域番号 |
17K10658
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
冨田 尚裕 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00252643)
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研究分担者 |
山野 智基 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00599318)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | PDX / 薬剤感受性 / 大腸癌 / 小腸癌 / primary culture / 抗癌剤 / 個別化療法 / ヌードマウス / primarry culture / FOLFOXIRI / 前臨床試験 / 薬剤耐性 / 病態 / Xenograft |
研究成果の概要 |
大腸癌・小腸癌などの腹部悪性腫瘍患者の手術摘出検体から腫瘍組織片を採取し、ヌードマウス皮下に移植し、継代可能な患者由来ゼノグラフト(patient-derived xenograft:PDX)を樹立した。一部はそれからの細胞株も樹立した。元の患者腫瘍組織の遺伝子変化の多くはPDX腫瘍や細胞株でも維持されていた。これらを用いたin vivoあるいはin vitroの抗癌剤感受性の評価が可能であった。患者癌組織からのPDX作成は、特に大規模臨床試験の困難な小腸癌などの希少癌において、薬剤選択による個別化療法の臨床応用に非常に有用であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌研究は、手術時摘出検体の癌組織を用いて行われることが多いが、採取される組織量は限られており、継続した研究は困難である。その点、患者の癌組織から採取されてヌードマウス皮下腫瘍として継代可能な患者由来ゼノグラフト(patient-derived xenograft: PDX)は元の腫瘍組織における遺伝子変化の多くを保持しており、これを用いた抗癌剤感受性試験で患者に有効な薬剤選択を行うことが可能である。すなわち、個別化化学療法への臨床応用として極めて有用である。また小腸癌など、標準治療策定のために通常行われる大規模臨床試験が困難な希少癌腫においては、このPDXの有用性は大きいと期待される。
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